MUNNINの止まり木

セックヴァベック宮、伝承神サーガの寝室には
ワタリガラスの姿をした使い魔MUNNINのための止まり木があった・・・
■ 砲艦ホットスパー

ホーンブロワーシリーズ第3巻(実際の発刊順では10作目)。
ついに海尉艦長に昇進したホーンブロワー、砲艦を任されます。もちろん副長は盟友ブッシュ。次から次への冒険がふたりを待っています。

やはり、ここまでの三巻が好きだ。その中でもこの『砲艦ホットスパー』が一番面白い。どうにも面白いとは言い難い『トルコ沖の砲煙』や『海軍提督ホーンブロワー』のあとに書かれた小説なのですが。難をあげれば、これ以上ないほど活躍しているのに、出世が遅すぎないか?って感じちゃうことくらいですか。これはしょうがない。

ちなみに、最後でブッシュが「ご主人は高潔なことをしたんです」とミセス・ホーンブロワーに言っているアレですが、実際にあった事件なのだそうですね。あの時代を描いた海洋ドラマには必ず入っている有名なエピソードだそうな。

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| 読書感想文:冒険・サスペンス | 17:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
■ スペイン要塞を撃滅せよ

ホーンブロワーシリーズ第2巻(実際の発刊順では7作目)。
盟友ブッシュ初登場の巻です。この巻だけ、主人公がブッシュとなり、ブッシュから見たユニークな若き海尉ホーンブロワーが描かれます。

前巻では溌剌としていた若きホーンブロワーは、この巻の序盤では妙に重苦しい。その理由はすぐに明らかになります。そして、このときホーンブロワーになにが起きたのか――ブッシュにとってはずっと気がかりのようですが、ホーンブロワーの口からそれが語られることはありません。もしかしたら、そのためにこの巻だけブッシュが主人公になったのかな。

この巻も実に面白い。展開はまさしくジェットコースター。
実はホーンブロワーとブッシュの出会いの時期に関しては、このあと矛盾が出てくることになるのですが、まあ、気にするなよってところですかね。このほうがいいでしょって。確かにこのほうがブッシュファンとしては嬉しい。

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| 読書感想文:冒険・サスペンス | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
■ 海軍士官候補生

架空の物語の主人公でありながら、ときに実在していたように扱われる人物が、英国には二人いる。ひとりは、シャーロック・ホームズ。そしてもうひとりがこの小説の主人公、ホレイショ・ホーンブロワー。海洋冒険ものの代名詞でもあります。

いちおう、これが日本における『海の男/ホーンブロワー』全10巻の第一巻ですが、実際の出版順では6作目。最初に出版した三部作(『パナマの死闘』『燃える戦列艦』『勇者の帰還』)が大人気で、じゃあ若い頃のエピソードも書きましょうかって感じなのですかね。作者がのりにのってた頃の作品なのか、無茶苦茶面白いです。

ちなみに、海軍士官候補生ホーンブロワーが乗り込むフリゲート艦HMSインディファティカブル及びその初代艦長サー・エドワード・ペルーは実在します。サー・エドワード・ペリュー諸島と地名に名を残すほどの英雄で、サー・エドワードはこのあともホーンブロワーの庇護者としてちらほら顔を出します。

超人でも天才でも魔術師でもない。自分を苛烈に律し、どんな困難の前にも任務に忠実たろうとするホーンブロワー。もっと知られていい英雄だと思います。

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| 読書感想文:冒険・サスペンス | 18:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
■ 草迷宮

正直いうとこの小品、以前読んだときには途中で投げ出したんですよ。どうにもわかりにくい文章に四苦八苦しまして。でも、読みづらいと評判の『ニューロマンサー』が問題なく楽しめたので、今なら最後まで読めるかもしれないと、再び挑戦。今度はあっさり最後まで読めました。

通して読んでみると、名高い幻想的な世界を楽しむことができました。以前は四苦八苦させられた文体すらも、その幻想感を高めているように感じるのですから不思議なものです。

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| 読書感想文:恐怖・幻想 | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
■ 僧正殺人事件

「だあれが殺したコック・ロビン…」で始まる連続殺人事件ですが、釣り目で巻き毛の美少年が出てくるわけでも、軍服姿のまんじゅうみたいな顔の少年が出てくるわけでもありません。

今回も我らがファイロ・ヴァンスは、いかんなくその無能ぶりを発揮してくれます。それでいて衒学のほうは、チェスや天文学、相対性理論、量子論にまでおよんで、こちらもいかんなくうざったいです。だれかに殴られてしまえ、ヴァンス。
ああ、でも、『グリーン家殺人事件』で私が指摘したことは当時も指摘されたのか、今回は警察の地道な捜査に軽口叩いたあと、殊勝に反省して謝ってますね、ヴァンスさん。

ところで、この手の古典名作推理小説は、1900年とかに生まれたような方の翻訳が改訳されてないままのことが多く、いやしからぬ紳士が「そうなんでさ」とか「あんた」とかいい出したり、時代がかった単語が乱舞してたりするのですが、この『僧正殺人事件』はなぜか日暮雅道さんの訳になってました。おかげで読みやすかったのは特筆すべきです。

『ベンスン殺人事件』や『カナリア殺人事件』はどうしようかなと思うが、日暮さんの訳なら読んでみようかな……。

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| 読書感想文:推理・サスペンス | 13:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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